こうもりたぬきの冒険

このブログについて。
このブログは某企業で営業をしている30代男性による、しがない日常についてのブログです。
ブログ内容は、時事ネタ、音楽、映画、漫画、小説、エッセイについて綴っております。


カルチャー・時事ネタと色々書いていきたいなと思ってます。
知識はあまりありませんが、意見は持ってます。
どうぞ宜しくお願い致します。

昔友人と台湾に旅行へ行った時に、やたらと観光名所に行こうとして辟易した。
私は基本的に旅行先であまり観光名所を回らないから、旅行っていうのは存外擦り合わせが難しいんだなと思う。


街をぶらつくのが好きで、軒先に置かれた小物だったり、庭先の打ち捨てられたプランターなんかを見つける方が、観光名所にいくよりか楽しいと思う。
それはご近所に限った話ではなく、旅行先でも同じ。
観光名所なんかに行ったところで、「ふむふむ」なんて思うだけで、面白いものなんかじゃないんだから。


一番いい旅行先は、南の島か、温泉地だ。
現実問題、なかなか南の島には行く機会もお金もないから、温泉地なんかがちょうどいい。
温泉地に行って、わざわざ現地の観光地を回ろうとする人間は少ない。
だいたいの人間は温泉に浸かったあとは、ぼんやりとホテルのロビーでコーヒーを啜りながら本を読む様にできているのだ(個人の感想です)。
そこに観光名所を回らないとならないというせせこましさは微塵もない。あるのはバカンス的な、煩雑さの対極にある何か。


温泉ならば寒い時期がいい。
日本海が見えるともっといい。
海が荒れているならば尚いい。
正しくバカンスをしたい。正しいバカンスをしたい。
ぼんやりと1日が終わるような。

会社から「育児休業(以下、育休)を取得してほしい」と言われた。
最近の人事部というのは育休を取れ取れという割に特にその間のフォローをするわけでもないからタチが悪いったらありゃあしない。
最初のうちは私も天邪鬼だから、「死んでも取ってやるか」なんて思っていたのですが、妻に笑いながら「人事部がさあ〜」なんて話したところ、「あなたが単身赴任してるから、ワンオペ育児で私が普段大変なんだから、帰ってきてちゃんと育児に参加して!」と当たり前なことを言われたので今月から1ヶ月間だけ育休を取ることになった。


普段、子どもには月一しか会わない。
帰ってくると、先月できなかったことができる様になっていて驚く。
それを毎日見れるんだから有難い話で、毎日何かしらの新しいスキルを身につけていくのが分かる。
大人になると新しいことなんて殆どない。
だけど子どもにとっては毎日目新しいことばかりで、楽しいことばかりなのだろう。

日中、子どもベビーカーを乗せて町をぶらぶらと散歩する。
やっと秋めいてきて、ちょっとだけ肌寒い。
町中で見かける「普段何をしているのかサッパリ分からない無職風のおじさん」に私も他所から見たら、そう見えるんだろうなあ。

私は2回転職したことがある。
2回ともすぐに働き出さず、1ヶ月くらいはぶらぶらしていたから、こういう風に大人になってからモラトリアムを満喫することには慣れている。
でも子どもがいて、育児にちゃんと参加し、家事もやるとなると昔のそんな時期とは随分勝手が違う。
あっという間に一日が過ぎていくし、私の単身赴任で妻には迷惑をかけているんだなあと思う。

いつかはやってくる反抗期に恐れ慄きながらも、ひとまずは無邪気に笑う子どもの顔を眺めている。
遠くの国の戦争のニュースを見るたびに、悲しくなったりする。
そんな感じで過ごしている。

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